「籐を巻きたくない笛」
2024.06.26
![煤竹の篠笛](image/240626-1.jpg)
ちょうど一節で篠笛になるのは、新しい白竹でも意外と数が少ないです。ましてや煤竹となると相当珍しいので、これはそのままの姿で笛にして飾っておこうと思い、籐を巻かずに製作しました。
父親もずいぶん前にそのような笛をいくつか製作していたのを覚えていますが、現在家には残っていません。30年くらい作っていないと思います。父親曰く「苦労して作っても手を抜いてると言われる」と言っていました。まあ、作りたくても竹材がありませんが…。
ちなみに今回作った八笨調子は、大変気に入っていただいた方にお売りしました。店には10日程しか飾れませんでした。
山田 卓
「幕間 1」
2024.06.20
たまには笛や長唄とは関係のない趣味の話をと思います。
![コーヒー豆](image/240620-1.jpg)
私はコーヒーをよく飲みます。気が向くと自分で焙煎したりします。
私の場合はそれほどこだわりなく気晴らしに焙煎するのですが、コーヒー豆専用のほうろくの様な焙煎器を使います。
焙煎中、焼きむらが出来ないようにずっとジャカジャカ振り続けます。けっこう大きな音がしますが、その音と香りに包まれて立ち上る煙を見ていると、とてもリラックスできる気がします。
ちなみに私はインスタントコーヒーもよくのみますが、妻に言わせると私は雑食なのだそうです。
![コーヒー豆](image/240620-1.jpg)
![コーヒー豆の焙煎](image/240620-2.jpg)
私の場合はそれほどこだわりなく気晴らしに焙煎するのですが、コーヒー豆専用のほうろくの様な焙煎器を使います。
焙煎中、焼きむらが出来ないようにずっとジャカジャカ振り続けます。けっこう大きな音がしますが、その音と香りに包まれて立ち上る煙を見ていると、とてもリラックスできる気がします。
ちなみに私はインスタントコーヒーもよくのみますが、妻に言わせると私は雑食なのだそうです。
山田 卓
「篠笛修理 2」
2024.06.12
![篠笛の修理](image/240612-1.jpg)
割れが完全に開いていると音が鳴らなくなるのですが、筋が入った程度の時はどういう具合なのか分からないのですが音が鳴ったりならなかったりします。篠笛は小さな穴が開いても音が出なくなりますから、筋が入った程度でも息が漏れる時があるのでしょう。
小鼓の皮に小さな穴が開いたまま使っている演者がいましたが、小鼓は音が出るのになぜ篠笛は音が出ないのでしょう。不思議です。
山田 卓
「跡継ぎ誕生?」
2024.05.27
![竹を真っすぐにする作業](image/240527-1.jpg)
先ずは「竹を真っすぐにする作業」をやらせてみようと思い、竹材の在庫数が一番多い祭笛用の竹をたくさん選んで洗って用意しました。
![竹を真っすぐにする作業](image/240527-2.jpg)
最近、和楽器を作っている店が閉店する話を聞くことがあります。後継ぎがいないというのも大きな理由の一つのようです。まだわかりませんが、日音はもうしばらく続けていけそうです。
山田 卓
「藍ノ会定期演奏会を開催しました」
2024.03.21
![藍ノ会定期演奏会](image/240321-1.jpg)
![藍ノ会定期演奏会](image/240321-2.jpg)
大勢のお客様に恵まれて、賑やかな会を開催することができましたことを、心より感謝申し上げます。
今後ともご声援賜りますようよろしくお願いいたします。
山田 卓
「もう直ぐ本番です」
2024.03.18
山田 卓
「定期演奏会のお知らせ」
2024.02.21
![藍ノ会定期演奏会](image/240221-1.jpg)
![藍ノ会定期演奏会](image/240221-2.jpg)
今年で33回目を迎え、通常の会員による演奏に加え、創立者 山田隆(吉住小隆治)卒寿記念としての出し物も企画いたしました。
例年、プログラムの作成のみで直近のお知らせとなっておりましたが、本年はこのようなチラシでご挨拶とさせていただきます。
山田 卓
「大人向け体験会」
2024.01.29
1月26日に、犬山こども長唄クラブ主催で恒例の体験会を開催いたしました。唄・太鼓・笛を好きなだけ子供たちが体験できるイベントですが、今回は初めて大人の方向けにも時間枠を設けることを試みました。
![篠笛体験](image/240129-1.jpg)
体験された3人の方々は、貸出ししたプラスチック篠笛で音を出して2〜3曲に挑戦したり、太鼓では撥の構えから手組を打つところまで習得したり…と、30分ほどの時間でしたが楽しんで帰られました。
皆さん想定外に上達され、今年はこのような企画をもっと発展的に挑戦してみようかと思っています。
![篠笛体験](image/240129-1.jpg)
![太鼓体験](image/240129-2.jpg)
皆さん想定外に上達され、今年はこのような企画をもっと発展的に挑戦してみようかと思っています。
山田 卓
「間について思う4」
2024.01.11
![三味線の譜](image/240111-1.jpg)
三味線と唄はつかず離れず「不即不離」とよく言われます。長唄演奏者として考えると「言い得て妙」と思うのですが、指導者として考えると、あまり使い勝手がいい言葉と感じない気がします。
「三味線とは、つかず離れず唄うのですよ」と説明すると、三味線の音の動きと唄の音の動きをずらそうと考えるようで、単純に「ズレた」唄になってしまうことがあります。長く修行をしてきた演奏家は音の動きではなく自然と「唄の間」と「三味線の間」を把握して唄うので、「ズレた」だけの唄にはならないようです。
唄と三味線が同じ音の動きをすると「唄の間」と「三味線の間」も同じようになり単調になりやすいので、それぞれの「間」に変化をつけて面白味を加えた結果、良い感じに「不即不離」になるようです。
指導者として、その「間」の感覚を伝えるのはとても難しい…といつも感じます。
山田 卓