「竹ぼら製作依頼」
2023.05.11
先日、福原寛のお弟子さんのおさらい会がありました。そこで、堅田昌弘さんから孟宗竹を一節だけ残して30cm位に切ったものを手渡され「横に2cm位の穴をあけてほしい」と頼まれました。竹ぼらにして陰囃子で使うそうです。ほら貝を竹で代用するものになります。
翌日穴をあけて持っていくと、試しに音を出してみて「十分使えると」言っていました。ただ…竹に割れが入っていて、もう少し乾燥すると完全に割れてしまいそうです。
そのことを昌弘さんに伝えると、横にいた堅田喜代音さんが「家の近所の神社で竹を切らせてもらえるよ」と…。それを聞いた昌弘さんが「竹を切って持っていきますので、よろしくお願いします」と言われました。

そして後日、竹が届きました。「これ、どのくらいの年数乾かしたらいいの?」と思いつつ受け取りましたが、面白そうなので手持ちの材料でちょっと作ってみます。
翌日穴をあけて持っていくと、試しに音を出してみて「十分使えると」言っていました。ただ…竹に割れが入っていて、もう少し乾燥すると完全に割れてしまいそうです。
そのことを昌弘さんに伝えると、横にいた堅田喜代音さんが「家の近所の神社で竹を切らせてもらえるよ」と…。それを聞いた昌弘さんが「竹を切って持っていきますので、よろしくお願いします」と言われました。


山田 卓
「羊草」
2023.04.21

もらった方に「葉っぱが羊の足跡に似てるから羊草」と伺っています。私は羊の足跡を見たことが無いのですが、こんな感じなのでしょうか?

来年こそは頑張ります。
山田 卓
「犬山祭」
2023.04.17

私も夜山車を見に行きましたが、さすがに今年は人の出がやや少なかったように思います。それでも屋台も出ていて祭の雰囲気が戻ってきた様子に、やはり心が浮き立ちます。
犬山祭のお囃子では能楽の手組を使ったりしますが、長い間伝わるうちに形を変えてきています。それは「犬山弁に成った」という感じがして、お祭りの雰囲気をより犬山色に盛り上げているように感じます。
来年も通常通りの開催になるでしょうから、皆様も今から2024年4月の6日7日の予定を空けておいて犬山に遊びに来ていただけたらと思います。
山田 卓
「動画”篠笛入門”公開」
2023.03.31

動画内での曲目は当社製入門テキスト「篠笛の本」を用いておりますが、お持ちでない方にもお役に立つ内容をそれぞれ数分に満たない長さでまとめております。
お稽古に通われることが上達の近道ではありますが、その前の踏み台として是非ご活用ください。
山田 卓
「定期演奏会開催」
2023.03.27

昨年はまだ出演者全員マスク着用での開催で大変息苦しさもありましたが、今回は随分緩和され、このように無事開催に至りましたことを誠に有り難く存じます。ただ…開催連絡が遅れて大変ご迷惑おかけいたしましたこと、この場で改めてお詫び申し上げます。
皆様のご支援ご指導をもとに、会員一同来年度へ向けて精進いたして参ります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
山田 卓
「ロゴマーク」
2023.03.15

作成は犬山地元にお住まいのデザイナーのクミさん(cuu design)です。弊社及び藍ノ会のリーフレットやチラシ等、近年の印刷物はすべてお願いしており大変お世話になっています。
「竹と笛をモチーフに、伝統ある笛の音を追求される日音様の真っすぐな姿勢をシンプルな形へ」とコンセプトを添えてくださいました。弊社共々新ロゴマークをよろしくお願いします。
山田 卓
「いつも曲がってます」
2023.02.28

竹は真っすぐなものの代表みたいなイメージを受けますが、実際には曲がっていない竹はありません。曲がり方も様々で、ひどいものですと節と節の間でS字に曲がっているものもあります。
長いままの竹の1箇所で曲がっているというようなことはほとんどなく、1本の竹のそれぞれの節が同じように曲がっています。

山田 卓
「名古屋長唄大会出演」
2023.02.24


名古屋という初めての場所で親御さんも心配そうに見守る中、堂々と「供奴」を唄いあげて参りました
盛大な拍手と多くの称賛のお声をいただき、今後の活動の励みとなります。犬山パワーを更に磨きをかけて参ります!
山田 卓
「煤竹七笨調子唄用作ってます」
2023.02.17

そのうちの3管が間もなく出来上がりますが、残りの1管は完成するかわからない状態になっています。どういうことかというと、煤竹と漆はとても相性が悪く、漆で仕上げるのには骨が折れます。
煤竹で篠笛を作るとちょくちょくあることですが、漆の機嫌が悪くなり作業が出来なくなります。今回も1管、漆の機嫌を損ねてしまいました。気長にご機嫌を取っていこうと思います。

山田 卓
「プラスチック製能管3」
2023.01.27

「能管という楽器は日本音楽の教材にとても適している」という確信が父にはあり(私も理にかなっていると思います)、どうしても作りたいとできたのが教材用プラスチック製能管です。
能管は、製作するときにカンがものをいう楽器です。プラスチック製でも「作ってみないとわからない」楽器ですが、とても良い楽器になったと思います。
見た目が凹凸の少ない能管っぽくない姿になったのは、製作コストを大幅に下げるためです。ですが音は小学生でも出しやすく、ヒシギも素直に出るようにしてあります。趣味として能管を始める方にも、音を出す感覚をつかむには最適だと思います。

山田 卓
「犬山こども長唄クラブの舞台」
2023.01.23
1月9日に、犬山南部公民館で「犬山こども長唄クラブ」の子供たちの演奏がありました。1部と2部に分かれていて、1部が子供たちの演奏、2部が演奏家のレクチャー&コンサートになっていました。
こういう企画の舞台の時に毎回思うのは、「大人は子供のおまけになってしまう」ということです。子供たちの演奏は、芸はつたなくても大人には出せない魅力があります。
もっとも指導者が「大人の都合や好みの子供らしさ」を子供たちに押し付けると、子供たちは本当の魅力が出せなくなると思っています。
今のところ、私のほったらかし稽古がうまく功を奏しているようです。次回も子供たちが楽しめる演奏会になるようにしたいと思います。

今のところ、私のほったらかし稽古がうまく功を奏しているようです。次回も子供たちが楽しめる演奏会になるようにしたいと思います。
山田 卓
「間について思う3」
2023.01.12
以前、東音会に出演するため四ツ谷駅から紀尾井ホールにむかって歩いていると、突然大きな音で教会の鐘が鳴りだしました。当たり前ですが「お寺の梵鐘とはずいぶんと響き方が違うものだな」などとぼんやり歩いていました。その後、ずいぶん前それによく似た感覚になったことを思い出しました。
30年位前に、陰囃子で使う銅鑼を骨董屋さんで探していたことがありました。「古い銅鑼のいいものは、楽器などの材料に使われる」…ということを聞いたことがありますが、そのせいかなかなかいいものが見つかりませんでした。
探し回って、代用になりそうな銅鑼も含めると8つぐらい買ったと思います。買うときに鳴らしてみて「いいかな」と思って買ってきたのですが、何回か使うと不満になり、結局使える銅鑼は1つだけしかありませんでした。
鳴らした時、それぞれの音自体はいい音なのですが、1つ残った銅鑼とほかの銅鑼の違いは音の周りの空間の雰囲気でした。
1つ残った銅鑼は音の周りの空間が静かで、はっきりとした存在感がありました。「間をしっかり捉えることが出来る音」と言える気がします。そうすると、音楽においての間も「音と音の間」という時間軸だけでなく、立体的な空間としてとらえた方が分かりやすい気がします。
30年位前に、陰囃子で使う銅鑼を骨董屋さんで探していたことがありました。「古い銅鑼のいいものは、楽器などの材料に使われる」…ということを聞いたことがありますが、そのせいかなかなかいいものが見つかりませんでした。
探し回って、代用になりそうな銅鑼も含めると8つぐらい買ったと思います。買うときに鳴らしてみて「いいかな」と思って買ってきたのですが、何回か使うと不満になり、結局使える銅鑼は1つだけしかありませんでした。

1つ残った銅鑼は音の周りの空間が静かで、はっきりとした存在感がありました。「間をしっかり捉えることが出来る音」と言える気がします。そうすると、音楽においての間も「音と音の間」という時間軸だけでなく、立体的な空間としてとらえた方が分かりやすい気がします。
山田 卓