笛の音色と共に…
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笛の音色と共に…
Column
「年末のご挨拶」
2023.12.25
いつも有限会社日音のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

笛今年は一応コロナ渦に一つの区切りがつき、世の中では演奏などの舞台活動も活発になり、お客様の入りもいいようです。

古典邦楽器を扱う業界では後継者不足にコロナが重なり、まだまだといった感じですが、当社ではこれからも少しでも多く良い楽器をお届けできるように頑張ります。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様どうぞよいお年をお迎えください。
山田 卓
「犬山こども長唄クラブの演奏会」
2023.12.18
犬山こども長唄クラブの演奏会今年も犬山こども長唄クラブの演奏会を、滞りなく終えることが出来ました。

前々日の稽古の時には出来なかったことが本番でクリアできるところは、子供の能力の醍醐味です。伸びやかな演奏にはいつも感心させられます。
犬山こども長唄クラブの演奏会また、2部での笛のレクチャーコンサートも会場の皆様に楽しんでいただけて、次へのステップへつながる1日となりましたことを大変嬉しく思います。

師走のお忙しい中、ご来場いただきましたこと心より感謝申し上げます。
山田 卓
「篠笛・能管の魅力」
2023.12.8
犬山こども長唄クラブの定期演奏会今月の17日に犬山南部公民館講堂にて、1部に犬山こども長唄クラブの定期演奏会として現在幼児から中学生までのメンバー19名による長唄演奏、また2部ではレクチャーコンサートの第3弾を企画しています。

笛師と笛方のお話と実演から、自然美を追求した日本人の耳に応える笛の魅力について、竹素材から音色に関わる話題まで笛の魅力をお伝えする予定です。

(以下はチラシ裏面からの抜粋です)
犬山こども長唄クラブの定期演奏会自然美を追求し続けた笛。ワビ、サビを尊び、自然を愛す日本人の耳に応えるべく、あらゆる日本の伝統楽器は自然音を求めてきました。

華美な音色よりむしろ素朴な音色、雑味を残しつつも清らかな音色、そして日本音楽独特の「間」感覚を重んじる張りつめた時間空間が相まって日本の伝統音楽の様式を形取っています。

木製から金属製に置き換えたフルートとは真逆に、日本では何百年も音色の本質を守り自然美を貫いてきました。

犬山こども長唄クラブの稽古ではいつも日本語を声に出すことから始まり、特別な発声練習などは行わず言葉を話すように唄を歌います。第1部ではそんな子どもの自然な姿の延長に、長唄の表現がなされる様をお伝え出来たらと思います。

第2部では笛作り、音作りに込められる両者の想いから、自然美あふれる笛の魅力をお伝えします。風土に根付いた竹の構造は“笛になるために生まれてきた素材”と思われるほど笛作りに適した形状をしています。多くの細工を施さない日本の笛にとって、素材との切っても切れない関係の不思議にも迫ってみましょう。

是非ともご家族揃ってお楽しみ下さい。
山田 卓
「即席道具」
2023.11.16
去年からお祭りに使う笛の注文が増えてきていたしたが、今年に入りコロナ前以上にお祭りの笛に関する問い合わせが来るようになりました。

お祭りの笛その中で細い黒塗りの笛の注文がありました。外側を黒塗りにする工程は当社では作っていませんので、白竹の同じ律の笛を作ることになりました。

作り始めて気が付いたのですが、笛が細すぎて普段使っている道具が合いません。無理をすれば制作できなくもないのですが、こんな時は新しく道具を作ります。

道具の作成毎年注文を受けるようなものならば新たにしっかりした道具を作るのですが、今回10管だけの特別注文なので竹の端材を鑿(ノミ)で削り出して簡易的なものを作りました。わざわざ道具を作るのは時間がかかりそうですが、無理して失敗するより確実です。「急がば回れ」です。

ちなみに今回の笛を使う子供たちに「笛に色を塗らせたらどうでしょう」と提案したところ、採用されたみたいです。黒だけじゃなくいろいろな模様を描いたりするのでしょうか、楽しそうです。
山田 卓
「ENJOY FUSOに出演しました」
2023.10.24
藤枝大祭り先日、犬山こども長唄クラブの催しで、地元のイオンモールにて長唄を演奏しました。とにかく賑やかしい場所ではありましたが、30分以上の演奏をしっかり集中して聴いてくださるお客様もいらっしゃり、子供達にとっても励みとなる会でした。

初めての場所はいろいろ気遣いも多いですが、舞台音響の方や総合司会の方など皆さん手慣れていてありがたかったです。

「長唄を初めてなので今日は楽しみにしていました」「やっぱり凄い世界なんですね」などのお声もいただき、開かれた音楽であるためにはこんな公演も意味があったかなと改めて感じる1日となりました。
山田 卓
「令和5年藤枝大祭り」
2023.10.12
藤枝大祭り藤枝大祭り先日、藤枝大祭りに参加させていただきました。

藤枝祭りは3年ごとに大祭を開きます。各地区が長唄の演奏家を招き、その演奏で町の皆さんが踊りを披露します。

私は木町区へお手伝いに行きました。何曲か演奏した中で「お猫道中」と「五郎」は大勢の小さな子供たちが踊りました。かわいらしい姿で踊る様子を見ていると、とてもいやされます。

この子供たちの中から、将来日本を飛び出していく子がいるかもしれません。地元のお祭り文化を体に取り込むことで、他の国の文化や気質を理解する時にとても役立つ気がします。そんなことを考えていると、お祭は地元の子供たちにとって最高の教育の場の一つなのだという思いが強くなります。
山田 卓
「篠笛修理 1」
2023.09.25
年に数回、篠笛の修理の依頼があります。その都度、修理にかかる手間と費用で修理代を決めています。

篠笛の修理篠笛の修理今回、今までで一番ひどい状態の篠笛の修理の依頼が来ました。頭の籐を巻いてあるところから管尻の籐を巻いてあるところまで、ほぼ一直線に割れいます。

写真ではわかりづらいのですが、それが3ヶ所と、細かい割れがいくつか入っていました。

今回の破損の原因は聞いていませんが、「床に置いていて誤って踏んでしまった」というのを何度か聞いたことがります。そういう場合はひどく壊れます。その他に、柔らかいバックなどに入れてソファーなどに置いてもたれかかってしまったというのも聞いたことがあります。

篠笛の修理皆様もご用心ください。(ちなみに…今回の修理代は12,000円になりました。)
山田 卓
「名古屋浴衣会が終了しました」
2023.09.12
名古屋浴衣会一昨日、無事浴衣会を終えることができました。今年はコロナ禍前と全く同じ形式で行うことができ、大盛況に終えたことに嬉しく思います。

演目数も多く延長を含め6時間を突破いたしましたが、最後まで熱心にお付き合いくださり有難い限りです。
名古屋浴衣会このように終えてみますと…コロナ禍でいつの間にか会員も増え、子供からベテラン組までそれぞれが上達し、大曲に挑む姿が印象的でした。

会員の皆様の意気込みに支えられ、今後も励んで参りたいと思います。
山田 卓
「名古屋浴衣会」
2023.08.28
名古屋浴衣会今年も「初秋の浴衣会」を計画いたしました。コロナ禍では感染防止対策など工夫を凝らして開催しておりましたが、今年は通常通り決行できそうです。また4年ぶりの宴会も久しぶりに実現しそうで、メンバー一同楽しみにしております。

操三番叟にはじまり、12曲の長唄と笛創作曲9曲といったボリュームのあるプログラムで、藍ノ会メンバー56名による賑やかな一日となりそうです。入場無料ですので、どうぞお気軽にお出かけください。
山田 卓
「犬山の風景」
2023.08.09
犬山の花火8月1日から10日間、20時になると花火の音が聞こえ始めます。そこで、今日はカメラのレンズを付け替えて3階の窓から写してみました…が、カメラの知識が無いのでなかなか綺麗に写らないですね…。

表の通りではご近所さんが団扇をあおぎながら集まり、10分間の花火を楽しみながら暑い夏を労い合う…これは最も犬山城下町らしい夏の風景の1つかなぁと感じます。

来年の夏休みは花火の期間に犬山に遊びに来てみてはいかかでしょうか?
山田 卓
「一笨調子唄用」
2023.07.03
半年以上前に竹を選んだ後、なかなか製作が進まなかった一笨調子唄用がやっと完成しました。特に急いで作らなくてはいけないわけでは無かったので、ずいぶん時間がかかってしまいました。

篠笛を一揃いセットで作る場合、三笨調子〜十三笨調子です。セットに入らないような、三笨調子より低い音の一笨調子はあまり需要がありません。

また、需要がありすぎても困ってしまいます。なぜなら一笨調子の篠笛を作れるような節間の長い竹はあまりなく、1本も手に入らない年の方が多いのです。「あまりいらない大きさの竹が、あまり手に入らない」…そんなところも篠竹は「笛になるために生まれてきた」と思えてしまいます。

一笨調子唄用十三笨調子(一番短い笛)と並べてみました。ちょっと笑えます。
山田 卓
「カラオケボックス」
2023.06.26
篠笛の修理篠笛の修理篠笛の修理の依頼がありました。

カラオケボックスで練習をしていたところ、机の上に置いてあった篠笛が突然「パシッ」と音を立てて割れてしまったそうです。

カラオケボックスを楽器の練習場にするという話は、若い演奏家の間でもよく聞きます。ワンルームマンションなどに住んでいると思い切って音を出すというわけにはいかず、近くのカラオケボックスに行くそうです。

今回の修理の依頼者は趣味の方だそうですが、趣味で笛を吹かれる方で割とよく聞くのが「車の中で練習します」という声です。カラオケボックスにしても車の中にしても狭い空間ですので、エアコンの風が楽器に直接あたったり湿度の変化が激しいと思われますので、楽器はこまめに袋に入れるなどしていただくとよいと思います。
山田 卓
「楽屋を見ぬが花?」
2023.06.05
第6回東音のつどい先日「第6回東音のつどい」に藍ノ会のメンバーで参加いたしました。

「東音のつどい」は長唄東音会同人の先生方のお弟子さんによる、おさらい会です。長唄ではどんなに会場が大きくても、お客さんを呼んでも発表会とは言わず、おさらい会と言います。
おさらい会おさらい会近々取り壊されることになっている今の国立劇場の大舞台に立てる最後のチャンスでしたので、藍ノ会でも出演希望者を募集いたしました。

ふだん舞台進行中の国立劇場の舞台裏を関係者以外の人が見る機会はなかなか無いのですが、今回お弟子さんから「舞台裏でたくさんの先生方がお世話している姿を見て勉強になりました」という声をいただきました。

舞台の華やかさに比べて「楽屋を見ぬが花」と思っていましたが、たまには裏方を見せるのもいいかもしれませんね。
山田 卓
「拭き漆篠笛」
2023.05.18
私が不在の時、近所の知り合いから篠笛の修理の依頼がありました。手孔の間が3ヶ所割れていましたが、急ぎとのことでしたのですぐに直し始めました。

「竹が妙に白いな」と思いながら修理していましたが、よくよく見てみると皮を削り取ってあるようでした。ずいぶんと根気よく削ってありましたが、皮を取ってしまうと竹が弱くなります。今回は直しましたが、また割れてしまうのではないかと思います。

吹き漆の篠笛吹き漆の篠笛ずいぶん前に試しに「吹き漆篠笛」を作ったことがあります。しかし、拭き漆をするために竹の皮を取り除きますので、割れやすくなってしまいました。

それに、何よりも音が良くありませんでした。音に芯が無く、おそらくは遠音もしないのではないかと思います。敢え無く没になりました。
山田 卓
「竹ぼら製作依頼」
2023.05.11
先日、福原寛のお弟子さんのおさらい会がありました。そこで、堅田昌弘さんから孟宗竹を一節だけ残して30cm位に切ったものを手渡され「横に2cm位の穴をあけてほしい」と頼まれました。竹ぼらにして陰囃子で使うそうです。ほら貝を竹で代用するものになります。

翌日穴をあけて持っていくと、試しに音を出してみて「十分使えると」言っていました。ただ…竹に割れが入っていて、もう少し乾燥すると完全に割れてしまいそうです。

そのことを昌弘さんに伝えると、横にいた堅田喜代音さんが「家の近所の神社で竹を切らせてもらえるよ」と…。それを聞いた昌弘さんが「竹を切って持っていきますので、よろしくお願いします」と言われました。

竹竹の竹そして後日、竹が届きました。「これ、どのくらいの年数乾かしたらいいの?」と思いつつ受け取りましたが、面白そうなので手持ちの材料でちょっと作ってみます。
山田 卓
「羊草」
2023.04.21
羊草の花今年も玄関先の水がめに植えてある羊草の花が咲きました。今時分から咲き始め、9月頃までぽつぽつと咲き続けます。夏の暑い時期に水がめの中で、かわいらしく咲いてる様子が涼しげでとても好きな花です。

もらった方に「葉っぱが羊の足跡に似てるから羊草」と伺っています。私は羊の足跡を見たことが無いのですが、こんな感じなのでしょうか?

竹の切り出し毎年この花が咲くころまでには竹の切り出しを終わらせようと思っているのですが、また今年も咲いた後になってしまいました…。

来年こそは頑張ります。
山田 卓
「犬山祭」
2023.04.17
犬山祭犬山では4月の第1土日にお祭りがあります。コロナ禍になってからは中止になったり規模を縮小したりしていましたが、先日3年ぶりに開催されました。

私も夜山車を見に行きましたが、さすがに今年は人の出がやや少なかったように思います。それでも屋台も出ていて祭の雰囲気が戻ってきた様子に、やはり心が浮き立ちます。

犬山祭のお囃子では能楽の手組を使ったりしますが、長い間伝わるうちに形を変えてきています。それは「犬山弁に成った」という感じがして、お祭りの雰囲気をより犬山色に盛り上げているように感じます。

来年も通常通りの開催になるでしょうから、皆様も今から2024年4月の6日7日の予定を空けておいて犬山に遊びに来ていただけたらと思います。
山田 卓
「動画”篠笛入門”公開」
2023.03.31
篠笛入門動画この度、篠笛入門の方のために「篠笛奏法のために必要な5つ」をポイントとして絞り「動画(全5話)」を作成いたしました。監修、講師は全て福原寛が務めます。本日より1話ずつ、2週間毎に公開予定です。

動画内での曲目は当社製入門テキスト「篠笛の本」を用いておりますが、お持ちでない方にもお役に立つ内容をそれぞれ数分に満たない長さでまとめております。

お稽古に通われることが上達の近道ではありますが、その前の踏み台として是非ご活用ください。
山田 卓
「定期演奏会開催」
2023.03.27
定期演奏会3月21日(祝)に、藍ノ会 の「第32回定期演奏会」を開催いたしました。

昨年はまだ出演者全員マスク着用での開催で大変息苦しさもありましたが、今回は随分緩和され、このように無事開催に至りましたことを誠に有り難く存じます。ただ…開催連絡が遅れて大変ご迷惑おかけいたしましたこと、この場で改めてお詫び申し上げます。

皆様のご支援ご指導をもとに、会員一同来年度へ向けて精進いたして参ります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
山田 卓
「ロゴマーク」
2023.03.15
ロゴマークこの度、弊社にロゴマークが誕生いたしました。「有限会社 日音」と社名が硬い感じで何を販売するの分かり辛い所もありましたが、このロゴが加わることで初めてご覧になる方に親しみを持っていただけたらと思っております。

作成は犬山地元にお住まいのデザイナーのクミさん(cuu design)です。弊社及び藍ノ会のリーフレットやチラシ等、近年の印刷物はすべてお願いしており大変お世話になっています。

「竹と笛をモチーフに、伝統ある笛の音を追求される日音様の真っすぐな姿勢をシンプルな形へ」とコンセプトを添えてくださいました。弊社共々新ロゴマークをよろしくお願いします。
山田 卓
「いつも曲がってます」
2023.02.28
篠笛の材料六笨調子や七笨調子に使えそうな竹を、倉庫から集めてきました。この後、曲がりを直して笛にしていきます。

竹は真っすぐなものの代表みたいなイメージを受けますが、実際には曲がっていない竹はありません。曲がり方も様々で、ひどいものですと節と節の間でS字に曲がっているものもあります。

長いままの竹の1箇所で曲がっているというようなことはほとんどなく、1本の竹のそれぞれの節が同じように曲がっています。

篠笛曲がりのひどい竹は造形としては面白いので、そのまま笛にしたいという衝動に駆られるのですが、絶対にいい楽器にはならないので自重しています。
山田 卓
「名古屋長唄大会出演」
2023.02.24
名古屋長唄大会名古屋長唄大会先日、名古屋邦楽大会主催の「名古屋長唄大会」に、犬山こども長唄クラブの子ども達が出演いたしました。

名古屋という初めての場所で親御さんも心配そうに見守る中、堂々と「供奴」を唄いあげて参りました

盛大な拍手と多くの称賛のお声をいただき、今後の活動の励みとなります。犬山パワーを更に磨きをかけて参ります!
山田 卓
「煤竹七笨調子唄用作ってます」
2023.02.17
煤竹七笨調子唄用久しぶりに煤竹が手に入りました。七笨調子と八笨調子が少し作れそうでしたので、とりあえず七笨調子を4管製作しています。

そのうちの3管が間もなく出来上がりますが、残りの1管は完成するかわからない状態になっています。どういうことかというと、煤竹と漆はとても相性が悪く、漆で仕上げるのには骨が折れます。

煤竹で篠笛を作るとちょくちょくあることですが、漆の機嫌が悪くなり作業が出来なくなります。今回も1管、漆の機嫌を損ねてしまいました。気長にご機嫌を取っていこうと思います。

煤竹七笨調子唄用その他は出来上がり次第、ニュースにてお知らせいたします。
山田 卓
「プラスチック製能管3」
2023.01.27
プラスチック製能管竹製の能管と同じ形に作ったプラスチック製能管は、学校教材として個人持ちにできるような価格では作れませんでした。

「能管という楽器は日本音楽の教材にとても適している」という確信が父にはあり(私も理にかなっていると思います)、どうしても作りたいとできたのが教材用プラスチック製能管です。

能管は、製作するときにカンがものをいう楽器です。プラスチック製でも「作ってみないとわからない」楽器ですが、とても良い楽器になったと思います。

見た目が凹凸の少ない能管っぽくない姿になったのは、製作コストを大幅に下げるためです。ですが音は小学生でも出しやすく、ヒシギも素直に出るようにしてあります。趣味として能管を始める方にも、音を出す感覚をつかむには最適だと思います。

プラスチック製能管ちなみに…頭は生徒が名前を書くように作りました。「犬山こども長唄クラブ」の子供たちは絵を描いたりしています。
山田 卓
「犬山こども長唄クラブの舞台」
2023.01.23
1月9日に、犬山南部公民館で「犬山こども長唄クラブ」の子供たちの演奏がありました。1部と2部に分かれていて、1部が子供たちの演奏、2部が演奏家のレクチャー&コンサートになっていました。
犬山こども長唄クラブの演奏会 犬山こども長唄クラブの演奏会 犬山こども長唄クラブの演奏会
こういう企画の舞台の時に毎回思うのは、「大人は子供のおまけになってしまう」ということです。子供たちの演奏は、芸はつたなくても大人には出せない魅力があります。

犬山こども長唄クラブもっとも指導者が「大人の都合や好みの子供らしさ」を子供たちに押し付けると、子供たちは本当の魅力が出せなくなると思っています。

今のところ、私のほったらかし稽古がうまく功を奏しているようです。次回も子供たちが楽しめる演奏会になるようにしたいと思います。
山田 卓
「間について思う3」
2023.01.12
以前、東音会に出演するため四ツ谷駅から紀尾井ホールにむかって歩いていると、突然大きな音で教会の鐘が鳴りだしました。当たり前ですが「お寺の梵鐘とはずいぶんと響き方が違うものだな」などとぼんやり歩いていました。その後、ずいぶん前それによく似た感覚になったことを思い出しました。

30年位前に、陰囃子で使う銅鑼を骨董屋さんで探していたことがありました。「古い銅鑼のいいものは、楽器などの材料に使われる」…ということを聞いたことがありますが、そのせいかなかなかいいものが見つかりませんでした。

探し回って、代用になりそうな銅鑼も含めると8つぐらい買ったと思います。買うときに鳴らしてみて「いいかな」と思って買ってきたのですが、何回か使うと不満になり、結局使える銅鑼は1つだけしかありませんでした。

銅鑼鳴らした時、それぞれの音自体はいい音なのですが、1つ残った銅鑼とほかの銅鑼の違いは音の周りの空間の雰囲気でした。

1つ残った銅鑼は音の周りの空間が静かで、はっきりとした存在感がありました。「間をしっかり捉えることが出来る音」と言える気がします。そうすると、音楽においての間も「音と音の間」という時間軸だけでなく、立体的な空間としてとらえた方が分かりやすい気がします。
山田 卓
「新年のご挨拶」
2023.01.01
慶事あけましておめでとうございます。昨年に引き続いて、今年も当ホームページでは演奏会情報やコラムなど更新していく予定です。

特に、趣味で横笛を吹かれる方や音楽教育に横笛を取り入れようとなさっている方に役に立つ情報を、今年は増やそうと考えております。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。2023年が皆様にとって幸せな1年となりますように。
山田 卓
藍ノ会
MOVIES'「篠笛を吹く」