笛の音色と共に…
With the sound of a Japanese flute
「乾燥注意」
2025.12.12
12月に入り年末が近づいて、今年こそしっかり大掃除をしなければと思っています。少しだけ気になった場所を整理しようと片付けをしましたら、処分するのを忘れていた笛がありました。「これ以上割れません」と言うぐらい割れています。この笛は購入されて10日ほどで、この状態なったようです。何故こんなことになったのかというと…車の中に1時間ほど置いてしまったようです。真夏ではないけど、そこそこ暑い時期だったのでしっかりと割れてしまったようです。ここまで割れると直すより新しく購入していただいた方がいいです。
ただ、冬の寒い時期でも、車の中に置きっぱなしにするのはやめた方が良いです。実は…笛の修理の依頼は冬の乾燥する時期に頼まれることが多いのです。暖房の吹き出し口や床暖房の上などに笛を置くと、割れる原因になるので注意していただきたと思います。
あと、ガスや灯油の暖房器具はいいのですが、エアコンのみの暖房ですと部屋が乾燥し過ぎて割れの原因になりますのでご注意を。低価格帯のギターやバイオリンのように合板を使った楽器ならいざ知らず、自然の素材でできた楽器は総じてデリケートですので、儚げな所も愛でていただけたらと思います。
(よくあるご質問の「竹製篠笛はどういう場合に割れやすいですか?」というQ&Aから、笛の取り扱い説明のPDFがダウンロードできますので参考にしてください。)
山田 卓














